乾癬って?
◆◆◆概要◆◆◆
赤み(紅斑)を伴って、カサカサした薄皮
(鱗屑〈りんせつ〉)がどんどんできては剥がれていく
慢性の皮膚疾患です。
一種の免疫反応の異常により、
生じると考えられています。
すなわち、健常の皮膚では、表皮細胞と白血球
(リンパ球など)がサイトカインなどの伝達物質を使って、
上手に連絡を取り合ってお互いを制御していますが、
このバランスが崩れると表皮細胞が一方的に
増殖する事となって早く脱落していく事が起こってしまいます。
通常、表皮細胞はその一番外側に角質層という死んだ細胞の層をつくり、
垢(あか)になって落ちていく事を一定の周期(45日)で繰り返していますが、
乾癬ではこの周期が極度に短縮(4〜5日)しているため、
カサカサと皮がむけていきます。
この免疫異常は、遺伝的になりやすい素質がある方に、
いろいろな誘因が加わって生じると考えられています。
誘因としては、ウイルスや細菌感染、化学物質、高脂肪食
などがあげられます。
ただし、決して他の人にうつる病気ではありません。
見られる症状
◆◆◆症状◆◆◆
様々な年齢でもみられます。
頭、肘頭(ちゅうとう)、膝頭(しつとう)などが
好発部位ですが、全身いずれの場所にも生じます。
赤みのある皮疹の上に雲母(うんも)のような
銀白色調の鱗屑がついているのが特徴です。
多くはかゆみを伴います。
しばしば爪に点状の陥凹(かんおう)がみられます。
このような乾癬の典型的症状のみがみられる例を
尋常性(じんじょうせい)乾癬(psoriasis vulgaris)といいます。
虫刺されの部分などを繰り返し掻いていると、
表皮細胞からでるサイトカインがシグナルになってその部分に、
乾癬の皮疹(ひしん)が誘発されます(ケブネル現象)。
また、乾癬の皮疹の鱗屑を無理に剥がすと、
点状に出血がみられる事があります(アウスピッツ血露現象)が、
これは乾癬の特徴的な表皮の増殖の仕方と関係しています。
すなわち、表皮が厚くなった部分と薄くなった部分がとなりあっているため、
薄い表皮の下にある血管が傷ついて生じると考えられます。
乾癬の中の特殊な病型として、全身が真っ赤になる
乾癬性紅皮症、赤みの上に小さな膿(膿疱〈のうほう〉)が
多発する膿疱性乾癬、リウマチのような関節症状を伴う
関節症性乾癬があり、これらは重症型の乾癬といえます。
別の特殊型で、滴状乾癬がありますが、これは子ども〜若い人に多く、
かぜのような症状に引き続いて、
全身に小型の乾癬の皮疹が一度に多発してしまう事もあります。
診断してもらう
◆◆◆診断◆◆◆
皮膚症状から診断します。
診断が困難な場合は、皮膚の組織検査が
必要な場合もあります。
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